Vol. 22 カトリーヌ・ドゥ・メディチ(1519-1589)
ジュエリーを愛したフランス女王
フランス女王、カトリーヌ・ドゥ・メディチは貪欲な宝石コレクター(特にダイヤモンドと真珠)でした。
ルネサンスの時代、イタリアのフィレンツェに公爵ロレンツォ・ディ・メディチとフランス王女の間に生まれました。14歳のときにローマ教皇クレメンス7世が後のフランス国王となるアンリ2世との縁組をまとめ、後に結婚します。
彼女の結婚は「宝石の祝祭」でした。クレメンス7世は彼のティアラからダイヤモンドを一つ与えました。義父となるフランシス1世はちょうど一年前に自身のコレクションにとヨーロッパで最高で最大のダイヤモンドを手に入れたところでした。これらの宝石全部が後にはフランス王室の宝物となりました。
アンリ2世はカトリーヌが40歳のときに亡くなり、その1年後には息子のフランシス2世が亡くなりました。その後にはフランスのカトリックに宗教的自由を見出そうとするプロテスタントとの紛争が長く続きます。